かんぶつ・乾麺の専門商社が食品表示管理士を活用(後編)
100 年を超える歴史と実績を持つ、農産・海産乾物、乾麺の専門企業、下田商事株式会社。同社では「食品表示管理士」制度を積極的に活用し、自社ブランドをはじめとした取扱商品の適正表示の確保、営業や販促に努めている。先月号に続き、今月は品質管理のご担当者様にお話をうかがった。
品質管理室・手島真満さん

現在、食品表示管理士中級の資格を保持しており、今回は上級の取得を目指します。品質管理担当として、当社の自社ブランド「カネニシキ」商品の食品表示はもちろん、卸売を行う商品の表示も精査しなければなりません。かんぶつメーカーは比較的小規模のところも多いため、包装を作る前に相談を受け、問題点を指摘するなど、適正な表示に関するサポートを、積極的に取り組んでいます。
法令の改正に関しては、消費者庁の WEB サイトは毎日チェックするなど、漏れのないようにしています。そして、法令が施行される前の審議会や検討会での動きも押さえておかなくてはなりません。先日は栄養成分表示の改正、包装前面表示に関する公開ヒアリングにも参加しました。
それ以外にも、食品に関するニュースなども含め、オールラウンドで把握しておく必要があります。最近ですと紅麹問題や、赤色 3 号のことなど、報道が先行して社会問題になったり、拡散したりすることもありますので、正しく知って、適切に対応するよう心がけています。
社内向けの周知、メーカー様やスーパーマーケット様、お召し上がりいただくお客様に至るまで、かなり広範囲にわたって対応が求められますので、広く深く、追っていかなければならないと捉えています。
食品表示管理士に取り組むようになってから、やはり商品の裏面を見る力が養われたように思います。読み取れる情報が格段にアップしたと感じます。さまざまな食品について、原材料の順番や添加物、原産地などから、工程や原価などを推測することもありますね。日々変化する食品表示関連法規について、「S検」が受検を 3 回までチャレンジできる点を活用し、まずは身につけている知識だけで受検してみようと思います。そうすることで、自分のウイークポイントを把握できるのではないかと考えたのです。

社内向けの周知、メーカー様やスーパーマーケット様、お召し上がりいただくお客様に至るまで、かなり広範囲にわたって対応が求められますので、広く深く、追っていかなければならないと捉えています。
食品表示管理士に取り組むようになってから、やはり商品の裏面を見る力が養われたように思います。読み取れる情報が格段にアップしたと感じます。さまざまな食品について、原材料の順番や添加物、原産地などから、工程や原価などを推測することもありますね。日々変化する食品表示関連法規について、「S検」が受検を 3 回までチャレンジできる点を活用し、まずは身につけている知識だけで受検してみようと思います。そうすることで、自分のウイークポイントを把握できるのではないかと考えたのです。
更新の制度があるのは、本当に素晴らしいですね。更新講習は、絶対に必要だと思います。いちど資格を取得してしまえば良い、その後の法改正を知っておかなくても良い、ということであれば、かえって危険なことになるかもしれません。知識をアップデートできる制度となっていることが、この食品表示管理士に信頼を寄せている理由です。
下田英一・代表取締役会長
界団体などからも情報が得られるので、更新制度については、最初は「面倒だな」と感じたことも正直なところあったのですが、まとまった情報として細かな変更点までフォローされ、新たな知識を得られる点は価値がありますね。
「S検」には食品表示管理士以外の資格や講座もありますので、今後はスーパーマーケット様のことをさらに理解し、より充実した商談やご提案を行うためにも、活用する機会を設けてみたいと考えています。