売場での創意工夫に確信が持てる!

S検導入事例/富士シティオ株式会社様

今月も前号に引き続き、富士シティオ株式会社様のインタビューをご紹介します。同社では部門責任者にあたる「マネージャー」昇格要件の一つに「S検」をご活用いただいており、受験者を 1 カ所に集めて、1 回限りの受験で合否判定を行う運用をしていらっしゃいます。今月は店舗担当者様にお話を伺いました。

店舗担当者が知識の幅を広げる好機に

神奈川県藤沢市、江ノ電「柳小路」駅から徒歩約 5 分の住宅街に立地する、FUJI 鵠沼藤が谷店。湘南地区でアッパーな客層の多い商圏ではあるものの、やはり競合環境は厳しさを増しています。2004 年のオープン以来 20 年、鎌倉野菜などの地元商品をはじめ、食生活を豊かにする、価値ある商品の充実と、買い回りのしやすさで、お客様の支持を獲得しています。
同店の青果部門マネージャー、小池直輝さんは、青果部門で 8 年間、規模や立地条件も様々な9 店舗を経験。同店は部門責任者としては 2 店舗目だそうです。

新しい人事制度が導入されるということで、ベテランの先輩方がたくさんいらっしゃる中で、私のような若輩者が...、という気持ちもあったのですが、受験にチャレンジました。
店舗や部門によっても違うとは思いますが、やはり店舗勤務のスタッフは勤務時間が不規則だったり、休みもシフト制で、勉強の時間を確保するのが難しい方もいらっしゃると思います。自分から勉強しよう、幅広く知識を得ようという気持ちを高める機会はなかなかないため、このような制度が導入され、「S検」にチャレンジできたのは、良かったですね。まとめて勉強する時間を作るのは難しいので、帰宅後にテキストを読んだり、メモにまとめたり、毎日少しずつ、受験への準備を進めました。
当社では、試験は集合で受けるのですが、端末の操作や受験方法は事前に説明があったので、特に困ったことはありませんでした。終わってから同期と「難しいところもあったけど、勉強して良かったね」などと振り返りました。

青果部門は、お店の顔として、季節感を強く打ち出せる、アピールできるところが好きです。お客様に、その時期の旬や鮮度、あるいは地元商品の良さなどを感じていただけるか考えながら、限られたスペースを活用し、欠品しないよう小まめな陳列補充を心がけています。
今回の受験に向け、テキストを読み進める中で、自分なりに苦心して取り組んできたことの意義を再認識できました。「S検」に合格したからには、より一層、品揃えや陳列を工夫し、お客様の期待に応えられる、支持していただける売場づくりを目指したいです。

20 年、30 年後を主導する人材の輩出を期待

同社の菊池淳司 代表取締役会長も、「S検」導入とその効果について、期待を寄せています。

菊池淳司 代表取締役会長

昨年、従業員のスキルアップ、モチベーションアップを目的に人事評価制度を改定しました。幅広い知識と能力の習得が当たり前である企業文化の醸成に、「S検」がその一助となればと、期待をしています。そして、受験した若手社員が 20 年、30 年後の富士シティオを主導する人財になることを願っています。
「うちの会社に入って良かった」と、入社してくれた本人だけでなく、その家族や周りの方々にも感じていただける会社を目指しています。

日本でも、スーパーマーケット業界の地位を、もっと高められるはずです。協会活動においても「S検」をよりメジャーな資格検定制度となるよう、PR 活動やシステムの改良などにも一層注力していただき、業界全体で従業員のレベルアップを図ることで、アメリカのように、働きたい企業にスーパーマーケットが上位にランキングされるよう、日本のスーパーマーケット業界全体が一緒になって取り組めたら、と願っています。

当協会機関誌「セルフサービス」取材より
「S検」では、入門講習から管理職向けの検定試験まで、厚生労働省「スーパーマーケット業の人材育成のためのキャリアマップ」に準拠した検定・講習をご用意しています。
今回、取材にご協力いただきました富士シティオ株式会社様のように、企業の人事評価制度に沿った運用をしていただくことも可能です。ぜひお問い合わせください。
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